金魚迷惑

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~外側からしか見ることのできない自分を閉じ込めている檻~

人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。
そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまうのだ。

ロバート・フィッシャー『ナイト』より
Men are not prisoners of fate, but only prisoners of their own minds.
ーFranklin D. Roosevelt
The significant problems we face cannot be solved at the same level of thinking
we were at when we created them.
-Albert Einstein


気づいてみる。意識してみる。何かが変わり始める。
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自己実現理論(欲求段階説)で知られるマズローですが
その後多くの「自己実現した」と思われる人々を研究した結果
自己実現を果たした人の認識のあり方がB(=Being・存在)
認識
であるのに対し、一般の人はD(=deficiency・欠乏)
認識
であることに気づきました。

平たく言えば、平均的な大多数の人はつねに足りないもの
認識し、満たそうとする動機で暮らしているといえます。

もちろんそれが向上心という喜び(成長動機)を生む限りは
良いのでしょうが、強迫観念のような苦しみ(欠乏動機)に
転じると気持ちを侵食しかねません。

私事ですが、社会に出てすぐ事情により鞄一つで実家を飛び出し
しばらくは洒落にならないくらい貧乏な綱渡り生活でした^^;

どん底の辛酸を舐め…ということではなく、若さもあったし
なにより解放感が大きく、ささやかな居場所や安物の日用品
食品、消耗品にいたるまで自力で得たすべてのモノが大切で
愛おしく有難く感じられましたっけ。

今思うと、客観的な状況とは関係なしに欠乏感ではなく
充実感で満たされていたように思います。

一つ言えそうなのは、(これはアディクションのメカニズム
にも似ていますが)欠乏感に意識が向くと、それを満たそう
という思いが強迫的に強くなり、苦しさも募っていくということ。

足りなさ(不足感)に向く意識の比重が大きくなるほどに
精神的にも辛くなり、それがエスカレートしていきます。

なので、その比重を少なくするためにも、できるだけあるもの
(満たされているモノ)
に意識を向けるようにしてみることが
重要だと感じます。

今あるカラダ、健康、今いる場所、家族や友人、日々の糧…
今ある存在のすべてに意識を向け、実感してみる。

現実の状況に関係なく、意識の持ち方によってまずは
気持ちの余裕を得ることは可能だと思いますし
今実際に求められているのは精神的余裕なのかも知れません^^

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by dryangle | 2011-06-07 12:08 | ココロのカラクリ | Comments(5)
Commented by ブルン at 2011-06-08 00:03 x
欠乏感からくる強迫観念のような苦しみを、言葉で上手く表現するることができれば、それは「自己実現」の一種なので、同じ対象のD認識からB認識への移行ってことでしょうか?

もやもやしてきたら、即、言葉にしてみると良いというのは、こういうことなのかなと思いつきました。
Commented by dryangle at 2011-06-08 08:39
>もやもやしてきたら、即、言葉にしてみると良い
たしかにその通りですね^^

「言葉にする」ということは、大脳辺縁系で起こる漠然とした感情を情報として新皮質に送り処理をすることによって、感情を整理・代謝することができるという考え方(異論もあり)から心の療法としても用いられています。

自己実現(Self-actualization,Self realization)≒個性化については、カウンセリング理論で名を馳せたカール・ロジャースは「自己の内に潜在している可能性を最大限に開発し実現して生きることと」としています。
それを叶えることは欠乏を満たすための強迫行動ではなく、自己として「あるもの」を存分に表現・発揮するということなのではないか?とワタシ個人は考えています。

Commented by ブルン at 2011-06-08 08:42 x
dryangleさん おはようございます。
昨夜のいきなりのコメント、また、ご挨拶が抜けてしまいました、
すみません。まさに「精神的な余裕」が求められますね。(苦笑)
Commented by ブルン at 2011-06-08 08:56 x
今、お返事を読ませていただきました。

>強迫行動ではなく、自己として「あるもの」を存分に表現・発揮すること

きっとそうですね。ただ、これも「自発?それとも強迫観念?」のところでコメントさせていただいたのと同様に、きっかけは強迫観念だけれど、途中で自発的なものに変化するということも起こり得るのではないのか?と考えたりもしました。
Commented by dryangle at 2011-06-08 12:32
マズロー自身も、「低次の欠乏動機が満たされるほど、成長動機が強く発現する」としていますね。
(彼の理論では)一つの物事に限ってみると、それに向かうもともとはネガティヴな動機がある程度の満足を得たことでポジティヴな動機に転ずるという風に説明できるでしょうか?^^

マズローはこの進行について不可逆的だとしているそうですが、アルダファーという人はこれを否定しています。
ワタシは…どの段階にあっても、その時々成長動機によってなにかを行う場合と、欠乏的になにかを行う場合とがあるようにも思えます。もしくは各段階の上下の層が重なる部分があるのか…?
うーん^^;一瞬一瞬ダイナミックに移り変わる人の想い(動機)を、定点で切り取って数種類や一定の方向性だけで説明すること自体に無理があるように考えるのですが。

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