金魚迷惑

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~外側からしか見ることのできない自分を閉じ込めている檻~

人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。
そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまうのだ。

ロバート・フィッシャー『ナイト』より
Men are not prisoners of fate, but only prisoners of their own minds.
ーFranklin D. Roosevelt


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…ちょっと重たい話題です。

東京・秋葉原で起こった無差別殺傷事件をニュースで知り
暗澹たる気分になったせいでしょうか。

この種の事件が続いているということで、アメリカの
銃乱射事件の頻発にも重ねられ、今後が気にかかります。

他の人を人間とも思わずに残虐に殺せてしまう
その狂気は一体どのように作り出されるのだろうか?


そんなことをじっくり考えた時期がありました。それはきっと

心の内に、溜め込まれた巨大な屈辱と怒り
憎しみのエネルギー。


アリス・ミラーの「魂の殺人-親は子どもに何をしたか-
という本に出会って感じたことでした。 
ヒトラーが受けた家庭教育については、よく知られています。

親による完璧なコントロール、虐待まがいの躾

闇教育と呼ばれたかつてのドイツの躾が、日本の教育にも
影響を与えたという説には、多少の信憑性を感じましたが

いわゆる、フツウ、人として、ワタシなら、といえるような
人々には、想像もつかないような過酷な教育・躾を受ける
子どもがたしかにいるのです。

屈折した自己愛の崩壊に、異常なまでに肥大した敗北感
屈辱感、怒り、憎しみが掛け合わさった時

恐ろしいエネルギーが生み出されるような気がしてなりません。

という権威が、いつしか巧妙に社会へとすり替えられた時
(親の要求が、世間や社会によるものだと思い込まされる時)
その復讐・反撃の矛先が、(不)特定(多数)の他者に及ぶように
思うのです。

魂を殺されてしまった人は、(自分を含め)人間の実際の命を
奪うことへの抵抗が弱まるのかも知れません。

子どもの魂を殺してしまえば、子どもも殺すことを学ぶのです。
そうなったとき子どもにはただ殺す対象に関して
選択の余地が残されるだけです。
自分を殺すか、他人を殺すか、それとも両方か。


アリス・ミラー「魂の殺人-親は子どもに何をしたか-」より
(著者は、とくに二・三才頃までの記憶「意識の表層」に残らない
時期に、意志を殺すことと服従を「躾」られる弊害
を力説。)

※病気や不慮の事故などによる脳機能不全や損傷が
 人格に影響を与える場合のあることもつけ加えておきます。

●追記●
闇(病み?)教育はあったのか?
佐世保の事件にあたり関連する内容を書かせていただきました。
合わせてどうぞ。
2014.8.4
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by dryangle | 2008-06-11 14:12 | 子育て・教育 | Comments(3)
Commented by ハル@jp at 2008-06-20 08:59 x
帰国して、日本の幼稚園男児(5~6歳)の、”(腹が立った場合)手を出す”行動の多さに驚きました。日本ではそれを容認する環境もあるせいかもしれませんが、女児は手をあげない。他方で、男児の言葉、文章の未熟さにも気づきました。女児はしっかり話せる。
とすると、言葉で怒りや悲しみを表現して、それが人に伝われば手を出す事が減る?(私の周りのアメリカ人の子供は、大人ともお話ができていました。)

犯人の育った環境や働く条件を探ってみても、ここまで大きく膨らんではじけた狂気を説明する事はできないように私は思います。今回の犯人の詳しい家庭環境は知りませんが)却って、「じゃあ、厳しくしたらいけないのね」とオロオロして放任する親が増えるのが心配です。

親が少々問題ありでも、自分の気持ちを言葉に出来て、それを誰かが受け取ってくれたら、事態は変わっていた様に思います。サイトのコメントを見た通りすがりの人が、凶行を止めてくれればと思ったという犯人の思いは、他の人間関係がなかった事を表していますね。
多くの子供に、なるだけ多くの大人が関わってバランスをとって行く社会を望みます。







Commented by dryangle at 2008-06-23 09:44
育児関連の話の中でも、気持ちを言葉などで「うまく表現できない・伝えられない」ために、かんしゃく(気持ちの暴走)が起こると言われていますね。暴力の手段や方法自体は、周囲の情報から学ぶ部分も多いに違いありませんが、大人でも自分の気持ちが封じ込められてしまった果てに起こることのように思います。
秋葉原の事件の犯人の周囲にはこれまで、関わりを持ったり、近寄ろうとする人もあったそうですが、本人が壁を築き、攻撃して遠ざけていたという一面があったようです。究極の"ヤマアラシhttp://dryangle.exblog.jp/6558238/"状態だといえそうですが、これが親子関係から学んだ他の人との交渉パターンだとすると悲しい限りです。
「見捨てられ不安」から必死で優等生を演じ、そのつまづきから、親に捨てられたと思い込み、社会に捨てられたと思い込み、その異常なまでの孤独と不安が、怒りや憎しみのエネルギーとなってあのような行動に駆り立ててしまったのでしょうか(究極の対抗依存)…?
彼が掲示板に残した心情に、日本の若者の間で共感の声が上がっているという話をニュースで知り世相を感じています。

Commented by dryangle at 2008-06-23 09:52
<参考>
"対抗依存"とは、アダルトチルドレン関連で用いられる言葉です。
以下のような特徴があるとされています。
①防衛    
自分の感情や行動を否認する心理的防衛。
②自己充足 
他人との関係において感情的欲求の否認。
③孤立    
親密な関係性からの引きこもり。
④行動化   
叱責、怒り、他人を傷つけたり支配する挑戦的な行動。
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