金魚迷惑

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~外側からしか見ることのできない自分を閉じ込めている檻~

人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。
そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまうのだ。

ロバート・フィッシャー『ナイト』より
Men are not prisoners of fate, but only prisoners of their own minds.
ーFranklin D. Roosevelt
The significant problems we face cannot be solved at the same level of thinking
we were at when we created them.
-Albert Einstein


気づいてみる。意識してみる。何かが変わり始める。
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親に思いきり甘えましたか?
心の不調や問題には、いわゆる「生きづらさ」から精神疾患までのスペクトラムがあります。
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多分野から
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幼い頃、親(養育者)に安心して思いきり甘え
それを受け容れてもらえましたか?

普段は直接面談でお話を伺うということはないのですが
長く鬱を患っているという方とお話をすることがありました。

いわゆる「愛情」という言葉や感覚が、日本語で(日本人に)は
ピンとこないことが多いようで、親が「してくれたこと」の多くを
アピールして「なぜ?私が?」と問われることがあります。

「子どもの時、親に思いきり甘えましたか?
「無邪気に、無防備に、甘えることができましたか?」

このような問いかけをすると、大抵の場合にはとたんに
明らかに―まるで社会的な大人の顔から子どもの顔へ
表情が変わります
ほんの一瞬の場合もありますが、「そういえば…」と少しづつ
心の内を表現してくださるようになる方も多くいます。

そして心に不調を抱える多くの方が、過去をふり返り
そのような経験がない、なかったと気づき、訴えるのです。

また今なお家族や大切な人との間に温かい交流を求めつつも
満たせないというジレンマ
を抱えている場合が多いようです。

この甘えという言葉が、じつは「愛情」という感覚をとらえる
キーワードになるように考えています。

甘えさせる」ということは、相手を安心、満足させるために
相手の必要とする不足を補うことかと思います。
これこそが、愛情に基づいた働きかけといえそうです。

これに対して「甘やかす」。自分(親)を安心、満足させるために
自分(親)の価値観ですべきと思う物事、もしくは相手(子ども)に
求められるままに与える。

もちろん、後者の場合は子どもの心に「思いきり甘えた」という
実感がわきづらく、悪影響が出る場合もあります。

もとより「甘やかし」を罪悪とし、過敏に断つ風潮もありますが
親自身が「甘やかす」と「甘えさせる」の違いが区別できず
愛情をかけることの意味を取り違えていたり、甘え自体を
断ってしまう
というケースもあるようです。

自分にも、他者にも、甘えを許せない・許さない
そんな心のあり方に気づく方も多いのではないでしょうか?
もはや、他人の目からは強迫的に厳しくあろうとする方も
いらっしゃいます。

じつは「甘える」(愛情を得る)ことは心の栄養なのです。 
健康な心の下地を築き、豊かに育むための。

大人になった今、誰かに思いきり甘えること、それ以上に
甘えを受け容れてもらえることは、現実的にムズカシイかも
知れません。…だとしたら?^^;

意識して、子どもやパートナー、誰かの「甘え」を受け容れてみる
「甘えさせて」あげようと心がけてみる。
もちろん「甘やかす」のではなく^^

これには自分ではなく相手の目線でその気持ちや本音を知る
ということが必要となります。

このような意識や心がけが、自意識過剰の不調を癒し
さらには大切な人との関係を好転させることにつながるのです。

無防備な誰かの甘えを受け容れることができますか?
まずは、自分の思いきり甘えたい!という気持ちを
抵抗せず素直に感じることができるようになることから^^

心理学は癒しのツールであり、非難のための根拠ではありません!
対立ではなく共生の役に立ちますように^^

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by dryangle | 2014-03-17 10:32 | ココロの不調 | Comments(0)
愛情の科学
心の不調や問題には、いわゆる「生きづらさ」から精神疾患までのスペクトラムがあります。
こちらでは、特定の療法や理論,思想にこだわらず、心理学・精神医学・カウンセリングなど
多分野から
心の癒しとメンテナンスに役立つ情報を集めています。
初めていらした方へ…dryangleとブログ金魚迷惑について


心や脳の話に関心があるせいか、最近はセロトニンに
連携するオキシトシンという脳内ホルモンについての
話題をよく目にします。

出産時の子宮の収縮や泌乳を促す働きがあるそうですが
これが他者との愛着、絆を結ぶ能力に影響するそうです。

いわば生きるための拠り所という感覚を築くのです。

オキシトシンの分泌が少ないと、不安やストレスへの耐性が弱まり
成長ホルモンの分泌や免疫系の働きが不活性化されるばかりか
安心感や満足、喜び、楽しみを感じにくくなります。
性格的には寛容さが失われ、神経質や潔癖症などの過敏性が
高まり、怒りなど負の感情のコントロールが効きづらくなるそう。
成長期においては非定形発達の一因ともいわれています。

― 生きることが苦痛で不快な体験と感じられる ―
生きづらさや心の不調を訴える人の状態と符合します。

このオキシトシンの分泌は文字通りのスキンシップや
多様なふれ合いによって促され、その受容体の量は
幼い頃にどれほど愛情ある世話を受けたかどうか?
によって決定されるそうです。
生後間もなくから1,2年まではとりわけ重要な時期。

「まだ、なんにもわからないから」は危険な大ウソなのです。

遺伝的な器質やその後の経験も要因として少なからず関係する
でしょうが、慢性的な存在不安や愛情飢餓の状態、具体的には
根拠がなく漠然とした不安や孤独、注目や承認への渇望、自意識過剰
自己だけでなく他者や世界への信頼性のなさ、無気力、無関心、投げやり
冷酷、依存、幼児的な甘えや駄々こね(大人の赤ちゃん/コドモがえり)
失敗・批判・忠告への過反応、過剰適応(もしくは抵抗・攻撃・防御)、対人恐怖
シリアスさや落ち込み、不自然なまでの義務感や責任感・自己犠牲・勤勉性
罪悪感の強さ、自己愛の問題…キリがないですが^^;


イライラ、ピリピリ、カリカリ、オドオド、ソワソワ、ビクビク

それらが常態となり、人間関係のトラブルや心身の不調を起こす
心の状態を生理的に説明できる要素の一つだと感じます。

本人が親となっては、その母性を起こし、形成する作用
としてもオキシトシンの分泌は重要な役割を担います。
もしその量が少なかったり、働きが鈍かったとしたら?

たとえ愛した/愛されたつもりでも、それが心のぬくもりではなく
子の自発性や主体性を無視した親の支配や自己満足である場合
やはり子どもの心に不安定な要素を残すことになります。

そのように接してしまう親のあり方を批判するだけではなく
彼らもまたかつての子どもであったということに
目を向けること、情報を共有することが大切だと痛感します。

子育ては子どもの愛着だけではなく、親の心の内に
新たに愛する能力を育む絶好の機会とも
なり得るのですから。

個人的には、愛情は楽天的な質感を持つと思います。

やさしい言葉(心)を交わしたり、些細な変化に心の目を向けたり
微笑み合い(爆笑してもいいのですが^^)、ともに草木や動物を
愛でたり、ともにマッタリしたり…

問題を自覚()し、大切な人()と愛情を交わす関係を築いていこうと
今からは自分で選択するという自己修復の能力は残されているのです。

経験から、その働きかけをまず原因となった養育者に向けることはオススメしません
 とくに「良い子タイプ」にとっては、それが不毛なばかりか心の傷を悪化させる恐れがあります。
 このタイプは自分のネガティブな心情や本音を自覚し、吐露できることが大切です。

このために自分の経験や蓄積した想いを具体的に言葉にして表現することも一つの方法。
 それ自体がカタルシスや癒しを生む効果もあります。


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by dryangle | 2014-03-07 09:45 | 親子の関係 | Comments(0)

Illustration by ふわふわ。り