金魚迷惑

★☆★不定期更新★☆★


~外側からしか見ることのできない自分を閉じ込めている檻~

人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。
そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまうのだ。

ロバート・フィッシャー『ナイト』より
Men are not prisoners of fate, but only prisoners of their own minds.
ーFranklin D. Roosevelt


気づいてみる。意識してみる。何かが変わり始める。
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佐世保のショッキングな事件を知り、同世代の子を持つ親としては
なんともやりきれない気持ちから離れることができません。

いい知れない不安から非合理な出来事を合理的に解釈したいという
欲求
を謙虚に自覚した上で感じたことを綴ってみます。

加害者像についてはサイコパスや反社会性人格障害などといった
言葉が出回っていますが、ラべリングではなく理解の糸口であって
欲しいとつくづく思います。

以前、ヒトラーの親子関係と「魂の殺人」という記事を
書かせていただきました。

あくまで(どちらにせよ)私見なのですが、今回は怒りや憎しみの
エネルギー
という熱の高まりよりも、冷静で淡々とした蓄積した
凍てつき
を感じるような気がします。

反社会的、猟奇的な人格と行為については脳の前頭葉の働きとの
関わり
が知られるようになりました。
先天的な器質もしくは幼少期の損傷といった因子に、生育過程による
形成(不全)という環境要因が加わることによって、そのような人格/
行為者になるのではないかと考えられています。

研究からさまざまな特徴が挙げられますが、それらは他の文献を
参考にしていただくとして、そこに私たちが考える人間らしさがない
ことが不気味な脅威に感じられる最たる点ではないかと思います。

構造に興味を持ちそれを分解して調べたいという知的好奇心は
対象が物であれば、その損失について以外は咎められません。

情緒的な結びつきによって愛着や共感を得ることから生まれる
人間や生き物への特別な認識や感情
これがなければ、相手は物でも、生き物でも、人であれ、すべて
同じ対象物に過ぎないのではないでしょうか。

たんなる自分との関係性による区別しかないのです。

加えて、他者と情緒的なつながりを持つこと自体を従属ととらえる
ような関係性が築かれると、人との交流がすなわちアイデンティティ、
つまり自分の存在感(存在価値)が崩壊させられるような危機
連続となりかねません。
過剰防衛的、さらには容易に攻撃的になるのは道理かと思います。

孤立し偏って肥大化した自己とその崩壊への過敏性。

たんなる憶測に過ぎませんが、器質的な要因は別、または素地として
感情のはけ口という積極的な虐待を経験したというよりも、むしろ
他者との結びつき(またその機会)の断絶や異常な偏向、そこに
意図的なコントロールがあったのでは?と想像します。

これについてもケアなど療育方法が研究されています。

それがもし一部で報道されているような成果至上のエリート教育を
意図したものだとすれば
背筋が凍るような想いがします。

事件の重大性はもとより、そこに至るまでの背景の問題を他人事として
切り離さずに、せめて人間らしく見つめなければならないと感じます。

心理学は癒しのツールであり、非難のための根拠ではありません!
対立ではなく共生の役に立ちますように^^

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by dryangle | 2014-08-04 11:32 | ココロと社会 | Comments(0)

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