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金魚迷惑

★☆★不定期更新★☆★
Since2006


~外側からしか見ることのできない自分を閉じ込めている檻~

人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。
そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまうのだ。

ロバート・フィッシャー『ナイト』より
Men are not prisoners of fate, but only prisoners of their own minds.
ーFranklin D. Roosevelt
The significant problems we face cannot be solved at the same level of thinking
we were at when we created them.
-Albert Einstein


気づいてみる。意識してみる。何かが変わり始める。
流れをイイ方向へと転換するターニングポイントを一緒に探しませんか?
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●過去記事のタイトル別一覧表●

"自分"に疲れていません?
by dryangle
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ごあいさつ
自分を生きることに
疲れてしまったら…
心のプログラムのバグを
ともに探してみましょう。


こちらのブログでは…
特定の療法や理論,思想にこだわらず、心理学・精神医学・カウンセリングなど、多分野から心のメンテナンスに役立つ情報を私的な想いとともに発信しています。
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自己疎外の恐ろしさ
こちらでは、特定の療法や理論,思想にこだわらず、心理学・精神医学・カウンセリングなど
多分野から
心の癒しとメンテナンスに役立ちそうな話題を集めています。
悩みや苦しみの対象を操作しようとするのではなく、自分の感じ方・考え方・反応の仕方を見つめ
問題(とすること)から解放されることで、心の安定を得ることが基本のスタンスです。
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●過去記事のタイトル別一覧●


心を理解するためのキーワードなのに、その意味を理解するのに
時間のかかった概念があります。

それは、自己疎外

ヘーゲルや、マルクスという名前が出たとたんにカテ違いかな?
と敬遠したくなるのですが(あ、ここで読むのをヤメナイデw)

一般には、自己の主体性をなくすこと
人の習性や人格が社会関係の中に埋没して主体性を失う結果
自分自身さえもよそよそしい他者となること。…と説明されます。

とはいえ心理分野からの説明を探していくと、ごく個人の体験的
なリアリティが増してくるのです。

自己疎外とは本当の自分を見失った状態のことである。
(心理学者・國分康孝氏)

自己疎外とは、要するに真実の自分ではない自分として
生きていることである。

そういう人は自分の感じ方よりも、いかに他人に優越するか
そして優越によっていかに自分の安全を確保するかが重要に
なってくる。劣等感から人は自己疎外に陥る。
(心理学者-プロフィールより 加藤諦三氏)

じつは私個人的にはもっと消極的で「いかに他人に承認され肯定されるか
それによっていかに自分の安全を確保するか」の方がシックリときます。


他人と接している時に、誰もが自分を作っているという感覚を
経験したことがあるとは思います。

私の場合には、相手の期待像にしっかり自分を合わせるために
相手が自分をどう思うか?という視点からしか、相手のことを
見ていませんでした。

よほどのことがない限り、自分が相手をどう思うか?ということ
について考えたり、感じたりすることがなかったのです。

たとえ焦点が自分であっても、視点は自分にない。

同じように、たとえ焦点が今であっても
過去や未来に関連づけた視点からであって現在ではない。

これが「自分がない」ということなんだ!
ちょっと…というか、かなりのショックでした。

最近はという言葉も使われていますが、この自分軸のなさ

自分のしたいことがわからない。
自分の感情(好き嫌い、喜び)がわからない。
自分のことなのに自己決定・決断ができない。
自分を他人事のように解釈、説明したりする。
ありのままの自分がわからない。という空虚な自己を生み
はては、鬱や不健康な心の状態へとつながっていきます。

疎外とはどんな状況どんな場においても、自分自身に対してさえ
気持ちを楽にできないということだ。いつも「うち」に戻りたい
と思うが、決して「うちにいるようにのんびり」できない。
(精神世界分野の作家 エックハルト・トール氏)

自己充足*という反対の言葉があり、これが自己実現へつながる
とされますが、そこで初めて自分の持つ自己実現という概念が
誤解であった
ことに気づきました。

世間一般(自分以外)に基づく価値尺度や評価に承認、称賛など
を充足させることだと、反対の方向性に考えていたのです^^;

本当にそれが好きで、したいことで、自分らしくあったか?
それは「自分自身を楽しむことであったのか?」そう問うと

体裁の良い成果を得たとしても、真の自己実現とは真逆の方向
に進んでいたように思えてなりません。

死ぬまでに多分まだ間があるうちに気づいてヨカッタ。

一般論や客観的尺度でしか話をしない人も案外多いものですし
今でもかつてのような視点につい振り回されそうになりますが

対象を「私は今」どう思うの?どう感じるの?
その都度、自問をするように意識しています。

不思議と同じ相手もその都度つねに別の新鮮な人であることに
気づいたりします。「今」についてもまた同様です。

自分と和解するということの効果なのでしょうか?^^

自分中心とは、けっして自分勝手ではなく、自分の生き方や生活
について自分自身が決める自己決定のできること。
全然別次元のことなのです。

他人の自己決定が気に入らない人が
、それこそ勝手に自分勝手
やワガママと決めつけて封じる術となったのではないでしょうか?

ここに気づかない限り、どんな心理のノウハウやテクニックも
盲従や客観的効果に囚われて、自己疎外をさらに深めるという
逆効果を生み出しているのです。

*
自己充実という言葉を調べてみると、この他に保育用語でよく使われるそうで
「他者にしつけられるのではなく、自分で覚え高まること」というその言葉の
意味がなにかを強く示唆しているように感じられました。


癒しのツールになりますように^^批判の根拠にしないでくださいね。
対立ではなく相互理解のために。
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by dryangle | 2017-04-08 20:43 | ココロと思想 | Trackback | Comments(1)
Commented at 2017-09-01 05:18 x
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